筑波海軍航空隊記念館・笠間稲荷


今日は茨城県笠間市で期間限定で公開されている「筑波海軍航空隊記念館」に行って来た。



先頃公開されて話題を呼んだ映画「永遠のゼロ」は、小説は読んだのだが映画の方は結局行けず終いであった。
しかし、映画の公式サイト等で、撮影のロケに使われた本物の筑波海軍航空隊の司令部跡が、なんと記念館として期間限定で公開されている事を知る。
筑波海軍航空隊記念館を紹介したホームページ
「これは行かねば!」と思ってはいたのだが、2月3月はイベントや展示会が重なってしまい、やっと本日行く事が出来たのであった。


当日は天気も良く、常磐道を飛ばして友部で下り、現地には11時前に到着した。
広い敷地の中、目指す司令部跡の建物がどどーんと鎮座していた。



筑波海軍航空隊は、1934年に創設された霞ヶ浦海軍航空隊友部分遣隊がルーツで、1938年に独立して筑波海軍航空隊として発足したのだそうだ。
しかし、大戦後期の1944年以降は防空実施部隊となり、末期には特別攻撃隊を編成して沖縄方面の特攻作戦に従事していたらしい。
戦後、部隊は解隊され、その後は友部病院として長い間使用されていたため、殆どの施設が当時そのままの貴重な姿なのだそうだ。
「永遠のゼロ」では、主人公の宮部久蔵が後半のエピソードでここの教官だったという設定になっており、まさに当時の現場にて映画のロケが行われていた訳で、ちょっと感動してしまった。



早速館内に(入場料は500円だ)。
1階は筑波海軍航空隊の歴史を紹介したパネル展示と、関係者達への取材をまとめたドキュメント映像の上映、「永遠のゼロ」紹介コーナー等、急場拵えながら充実した内容となっていた。



2階に上がると旧軍関係の装備や遺品等の、貴重な資料の展示が続く。
何気に写真撮影もOKなのがありがたかった。



個人的に大変興味深かったのが、当時の写真偵察部隊による報告書の数々の展示。
偵察写真と並んで多数の報告文が展示してあって、当時の状況とか珍しい写真とか色々見られて面白かった。



「永遠のゼロ」撮影に使われた部屋も自由に見学出来て、どのシーンが撮影されたかを解説した張り紙まであるという親切振りだった。



病室のシーンを撮影した部屋。
こちらはベッドとか備品とかもそのままになっており、さらには看護婦さんのマネキンまであるという、ある意味一番力の入ったコーナーとなっていた。



館内を一通り見た後は外の施設を見学に。
広場には当時の号令台が、そのままの姿で残っているのだ。



特に保存措置をしていた訳では無かったので、結構階段とかボロボロだった。
しかも、後ろに回るとどっかの戸棚から外してきたみたいな扉が付いていて、ちょっとアレだ。
ちなみに地下要塞なんかもあるらしいか、そちらは残念ながら立ち入り禁止となっていた。



この日は天気も良かったせいか、観光バスで団体さんとかも大勢訪れていて非常に賑わっていた。
看板を見ると「永遠のゼロ」のロケ地と大洗とかを巡るツアーとのこと。
記念館は5月のゴールデンウィークまでの限定公開で、その後はどうなるかまだ決まっていないらしいので、見るなら今のウチという訳なのである。


気が付けばお昼を廻っていたので、お土産コーナーを見て回った後は記念館を後にして、昼食の為笠間市中心へと向かう。
やっとこれた筑波海軍航空隊記念館であったが、貴重な建物の数々に加え、展示資料も多くて非常に見応えあるものであった。



昼食後は「笠間県立自然公園」をウォーキングし、続いて5年振りに笠間稲荷を参拝。
前に来たのは猛暑の日でガラガラだったのだが、今回は偶然にも「絵馬祭り」という催しが実施されていてかなり混んでいた。



祭と連動して境内では「絵馬コンクール」なんてのが実施されていて、子供達の作った絵馬の数々も展示されていた。
絵とか可愛いタッチで頑張って描いてあって、思わずほのぼのさせられてしまった。



ドレミ幼稚園のなつきちゃんの願いは、なんと「まほうつかいになりたい」だ。
まさか、「ウィッチクラフトワークス」の影響なのか!←違う



過去に奉納された有名人の絵馬なんかも展示されていた。
石原裕次郎とか美空ひばりなんかのがあってビックリさせられたが、一番感動したのがサッカーの中田の絵馬。
名前だけかよ!



参道の写真を撮っていると、前来た時となんか違うなあと思っていたのだが、何と例の震災で鳥居がみんな倒れてしまったらしい。
下の写真は5年前に来た時の物だが、確かにいっぱいあった鳥居が一つも無いではないか。
何気に本日一番衝撃的な出来事だった。


参拝後はちょっとお茶して、3時頃には帰路に着く。
筑波海軍航空隊記念館に笠間稲荷と、どちらでも非常に充実した時間を過ごせて、久し振りの遠乗りドライブも満足の行くものであった。
本日の走行距離 253キロ、聴いた曲数 45曲。

野口哲哉の武者分類図鑑


今日は練馬区立美術館で開催中の企画展「野口哲哉展 ―野口哲哉の武者分類図鑑―」を見てきた。



いきなり「野口哲哉って誰よ?」と思われるかもしれないが、実は自分もつい最近まで知らなかった人だ。
まだ30代で、プラスチック等の現代的素材を使っていかにもそれっぽい鎧武者を造形し、独特な世界観を構築している美術家さんなのだそうだ。
先日、佐野美術館で開催された「戦国アバンギャルド」に行った時にチラシを貰い、羽が生えたり、頭にタケコプターの付いた鎧武者の人形を見て「これはっ?!」と思ったのが切っ掛けで、ついつい見に来てしまった訳である。
会場である練馬区立美術館には昼過ぎに到着したのだが、向かう途中の道路には野口哲哉展を宣伝するタペストリーが何カ所もあって、以外に力入れているなあ練馬区と思ったりした。



早速、入場する。
結構キテレツな展示内容なので人少ないかなと思っていたのだが、そんなことは無く、アベックとか年配の方の団体とか随分人が来ていて正直スマンかったと反省させられた。
ちなみに写真はNGなので、レポートはここまでだ。



展示内容は怪しい鎧武者の人形を始め、まるで古文書に描かれていたかのような嘘の伝記絵巻など、野口氏のユーモアと独特のセンスを思う存分注ぎ込んだ、非常に楽しい作品で満たされていた。
どれも何の前知識も無しにいきなり見せられたら、「こんな鎧兜もあったのか!」とマジで信じてしまいそうな説得力ありまくりで眉唾な代物のオンパレードなのだ。
あと、絵も非常に上手くて、ちょっとしたスケッチの線とかも凄い繊細で興味深かった。



これは背中に花火の大筒を背負って、その推進力で空を飛んで攻め込んだというロケット武者の人形。
表情とかエグくて思わず笑ってしまうが、本当に良く出来ている。
他にも猫用の鎧とか、シャネルの紋章の入った鎧とか、良くこんなの思いつくなと感心させられる作品の数々に、気が付けば3時間近く見入ってしまった。
世の中、こんな人もいるんだなあと感心させられて、来て良かったな野口哲哉展であった。


帰ってからは「ウィッチクラフトワークス」をオンエアで見て、日曜の夜を終える。
何気に未確認と並んで、今期最強のお気に入り作品だ。冷水由紀絵の名は心に刻もうと思う。
9日の走行距離 98.4キロ、聴いた曲数 60曲。

降臨!神業絵師 伊藤彦造という男


3月最初の日曜日は、寒い雨の降る中、東京都文京区の弥生美術館で開催中の企画展「生誕110年 降臨!神業絵師 伊藤彦造という男」を見に行ってきた。



先週、横浜から帰った後に洗車をしてて気付いたのだが、なんとリアのハッチがボコボコに!
どうやら先日の大雪の時、隣のアパートの屋根から落ちた雪が当たっていたらしい。
なので今日は車屋に行かねばならないのだが、ちょっと時間が余るので気になっていた弥生美術館で開催中の伊藤彦造展を見てから行く事にした。
ちなみに同美術館は東京大学の裏手の「暗闇坂」という場所にあり、あの「竹久夢二美術館」と隣接している。
暗闇坂という名称と竹久夢二の碑がちょっとマッチしていて、夜に通ると怖そうだ。



伊藤彦造は戦前から戦後にかけて活躍した有名な挿絵画家だ。
一刀流の開祖として知られる伊藤一刀斎を先祖に持ち、幼い頃から打ち込んだ剣撃を活かした「絶対的な死の予感」を思わせる作風が、当時の少年達を大いに熱狂させたとのこと。
結構熱い人だったらしく、満州事変の時には憂国の情を訴える為、身体の55箇所を傷つけて出た血で「神武天皇御東征の図」を描いたりもしている。
そのせいで陸軍大将の荒木貞夫に気に入られ、陸軍嘱託として描いた作品も数多く残しており、今回の訪問はそれもお目当てだったりする。

そんな訳で、いよいよ弥生美術館に入館。
ちなみに館内は写真撮影禁止だったので、写真レポートはここまで。



場内は伊藤彦造のデビュー作に始まり、戦前、戦中、戦後の作品を丁寧な解説と共に多数展示していた。
正直、もっとこぢんまりだと思っていたので嬉しい誤算だった。
作品的には今の若い人には受けない劇画調の絵柄なのだが、優れたデッサン力と、荒々しいタッチの中に時折見える「耽美」な部分には大いに惹きつけられた。
特に未完の大作「アッツ島 山崎部隊長」という作品は、大きな屏風に描かれている為か凄まじいまでの迫力で、これだけでも見に来て良かったと思わされたよ。


気が付くとお昼が過ぎており、そろそろ車屋に行かねばならないので後ろ髪引かれる思いで弥生美術館を後にする。
ひょんな事で訪れた伊藤彦造展であったが、謳い文句の「絶対的な死の予感」を感じさせられる作品の数々に、非常に濃い時間を過ごす事が出来て満足の訪問だった。
本日の走行距離 78.1キロ、聴いた曲数 25曲。

第6回ノスタルジック2デイズ


2月最後の日曜日の今日は、パシフィコ横浜で開催中の「ノスタルジック2デイズ」に行って来た。



「ノスタルジック2デイズ」は、旧車・絶版車の専門誌「ノスタルジックヒーロー」等で知られる芸文社の主催で毎年実施されているイベントだ。
旧車は実際の使用や維持が大変なんで、欲しいけどこういうイベントに訪れることで我慢していたりする自分だったりする。
今年もチケットが手に入ったので、のんびり見られる日曜日に訪れてみた。


行きは大分揃った1月新番組の主題歌CD(お気に入りはウィッチクラフトワークスとスペースダンディだ!)を聞きながら湾岸をひた走り、元町でお昼を済ませた後は山下公園をウォーキングしてパシフィコに向かった。
途中、赤レンガに寄ったら海上保安庁の「あきつしま」がいたので記念写真を撮影する。



12時半には会場に到着。
早速入場して写真を撮りまくる。
丁度昼時なので、そんなに混んではいなかったが、それでも旧車ファンで各処が賑わっていた。



毎回変わる特別展示車両は、今回「ホンダ S360」と「ホンダS800」の2台だった。
やはり旧い車だけど、このくらいのサイズの車はいいなあ。
特にS800のホイールのデザイン、こーいうの好きなんですよ。
(でも、この手のデザインのホイールは凄く洗い辛いのだ)



ワタナベのブースにあった、ブルーのスカイライン
ブルーの車って好きなので、今回見た中で一番気に入ってしまった。



色々寄り道したが、今回の自分的メイン、「日産 ザ・ラリー」の展示コーナーへ。
あの「サファリ」や「モンテカルロ」で活躍した日産のラリーカーが展示してあるのだ。



まずは「510ブルーバード」。
1970年のサファリラリーで、総合とチーム優勝の2冠を達成した栄光の車輌だ。
実は510ブルはそんなに好きな車輌では無かったのだが、あの石原裕次郎の映画「栄光への5000キロ」を一昨年BSで見て以来、一挙にお気に入りに昇華!
なのでこの展示はまさに自分的に「キマシタワーッ!」なのである。



そして、サファリと言えば、このダッツンZこと「フェアレディ240Z」。
湾岸ミッドナイトの「悪魔のZ」でお馴染みS30型フェアレディを、ラリー用にチューンしたのがこの車輌だ。
サファリでの1-2フィニッシュは勿論、モンテカルロでの活躍も非常に鮮烈だ。
特に「エリア88」で、ボッシュのエピソードに登場したシーンは未だに忘れられない。
ちなみに自分的にはタミヤのこいつのプラモデルとの出会いが、ラリー好きにさせられたルーツだったりする。



最後はA10バイオレット。
この車輌もサファリを制覇しているのだが、自分的にはあまり馴染みが無かったりする。



ブルとZにはモンテとサファリのラリープレートが!
いいね、いいね!
いまのWRCは日本車勢は撤退しちゃって寂しいが、また是非ともあの頃のようにチャレンジして欲しい物である。



その後も場内をウロウロ見て廻ると、一際インパクトのある車輌が。
なんと、マツダが幻のWRCグループS用に出場する為に製作していたRX-7のワークスマシンなのだそうだ。
なんか、フォードのRS200をグロくしたみたいな車輌だが、凄くオーラがあるぞ。
何か貴重な物を見られて非常にラッキーだった。


こうして今年も訪れた「ノスタルジック2デイズ」だったが、色々ラリー車輌を堪能出来て久し振りに自動車成分を充填する事が出来てとても楽しめたのであった。
23日の走行距離 109.2キロ、聴いた曲数 24曲。

戦争とカメラ


今日は横浜市民ギャラリーあざみ野で開催中の「平成25年度横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展」の「戦争とカメラ」に行って来た。



横浜市は日本における写真発祥地の一つとして旧いカメラや写真に関する資料を沢山所蔵していて、年に1度コレクション展をこのギャラリーあざみ野で実施しているらしい。
今年のテーマはなんと「戦争とカメラ」だというので、これは是非行かねばと思い立つ。
しかし今週末は先週に引き続き凄い大雪。
これは今週も駄目かなと思っていたが、日曜には大分雪も片付いたようなのでついつい来てしまった訳である。
雪解けの水でビシャビシャの道路を走って会場には昼過ぎに到着。
早速入場するが、入場料は無料で、しかも写真関係のイベントなのに撮影はOKとのこと!
ありがとうっ、横浜市



展示の内容は、戦争とカメラの関わりを戦争の歴史の移り変わりに合わせて紹介するというものだった。
初期の頃は戦地とか写すのは大変だったので、もっぱらポートレートなんかが中心だったらしい。



ともかく貴重なカメラが色々展示してあった。
上は女性報道写真家の草分け、マーガレット・バーク=ホワイト女史愛用の「トロピカル・ソホ」というカメラ。
下はプレス用で有名な「スピードグラフィック」の陸軍通信隊仕様だ。
こんなでかいカメラを持って、しかも戦場を移動するのだから当時はさぞや大変だった事だろう。



自分的に今回一番良かったのが、航空機用のガンカメラのコーナー。
ともかくデザインがミリタリーしていて良いです。
写真の「マークIIIハイス・ガンカメラ」なんか、殆どルイス機関銃だ。



ちなみに写真はこんな風に写るらしい。
レッドバロンよろしく、古き良き時代の空戦のふいんき(←何故か変換出来ない)が出ていてこれも良いです。



そして、我らが旧軍のガンカメラも展示されていた!
その名も「八九式活動写真機銃 改二」!!
ガルパンのバレー部の戦車と同じ、皇紀八九年に正式化されていて、しかも「改二」と来た。
ちなみに製作は六櫻社(今のコニカミノルタ)が手掛けているそうだ。



今で言う「スパイカメラ」の数々も展示されていた。
当時の技術でこれだけ小さくするのは相当大変だったとの事で、発売後は滅茶苦茶流行ったらしい。



こちらは変わり種というより変態的な発想で開発された「ドッペル・シュポルト」というカメラ。
伝書鳩にカメラを括り付け、タイマー撮影すればいいんでね? との考えで作られたらしい。
ちなみに「実用的で無い」ということで不採用だったらしい。



旧軍関係では手持ちの航空カメラも展示されていた。
上は「極小航空機写真機GSK99式」、下は「手持式航空写真機25cm F-8式」というらしい。
無骨ながら、零戦に通ずる日本的なデザインがカメラという目的と合致し、非常に魅力的だ。
ちなみに、こちらも共に六櫻社製だ。



旧軍カメラの脇に、何かデケーのがあると思ったら、何と米軍のU-2用の偵察用カメラだという。
キューバ危機」のあの写真を撮ったのは、まさにこのカメラ(の同型機)だった訳である。



その他にも「航空魚雷用カメラ」とか、核実験撮影用のハイスピードカメラ(写真の右にあるやつ)とか、後半はゲテモノカメラが沢山で、急に楽しい気分になってしまった。


雪のせいか他のお客さんはまばらだったので、わりかしのんびりと見て廻る事が出来て、結局2時間ほど居てしまった。
軍用カメラというちょっと異質なアプローチでの展示だったが、ミリタリー好きな自分としては必要以上に楽しめてとても勉強になり、来て良かった「戦争とカメラ」展であった。
16日の走行距離 171.2キロ、聞いた曲数 53曲。

第17回文化庁メディア芸術祭受賞作品展


建国記念日の今日は、六本木の国立新美術館で開催中の「文化庁メディア芸術祭」の受賞作品展を見に行ってきた。



すっかり毎年訪れるようになってしまったメディア芸術祭の受賞作品展。
無料であるのと、この手のイベントには非常に珍しく写真撮影がOKというのでついつい来てしまうのである。
今回は2月の5日から16日までの開催なので、丁度中盤あたりである本日を来場日に選んでみた。


まだ雪が残る国立新美術館に到着し、早速会場に入るといきなり全体が見渡せるレイアウトにビックリさせられる。
なんと今回は展示スペースに一切仕切りが無いのだ。
まあ、斬新な試みなのはわかるが、正直費用をケチっているのではと思ってしまったのは内緒だ。



今回は事前情報を得ないまま来てしまったので、どんなのが受賞しているか知らずに見ていたのだが、マンガ部門で石黒正数氏の「それでも街は廻っている」が優秀賞を受賞していていきなりビックリする。



それ町」は少年画報社ヤングキングアワーズに連載中の日常コメディーだ。
ちょっと前にはアニメ化もされたので自分も見て興味を持った口なのだが、当時読んだ氏の短編集の出来の良さに感心させられたのを今でも覚えている。
シンプルな線ながら躍動感のあるキャラ造形は、石黒氏ならではのものだと思うので、今回の受賞も納得出来る人選だ。



同じくマンガ部門優秀賞の九井涼子氏の「ひきだしにテラリウム」という作品も興味深かった。
短編集なのだが、作品毎に絵柄が全然違うのだ。
昔だったら即単行本を買っていたに違いないと思った。



アニメ部門の優秀賞「ゴールデンタイム」。
てっきり、堀江由衣が「パ〜フェクトよ!」とか言う作品だと思ったら全然違った。



今回一番印象的だったのが、このアニメ部門新人賞の「Airy Me」。
多摩美術大学の生徒さんが独力で1年半かけて製作した作品なのだそうだ。
女性作品ならではの可愛らしさとある種のグロさが融合した、静かで不思議な作品だ。
こーいうのがあるから自分はメディア芸術祭を見に来てしまうのだ。



マンガ部門の新人賞受賞作でちょっと興味を惹かれた今井哲也氏の「アリスと蔵六」。
なんと徳間のコミック誌リュウ」の連載作品なのだ。
昔は買ってたよ、リュウ
爺さんと幼女の心温まるストーリー…、では無いみたいだがそのうち読んでみたいと思わされた一作だ。



功労賞のコーナーには、何処かで見たパンフの数々が。なんと「コミティア」のパンフではないか!
実はコミティア代表の中村公彦氏が、今回功労賞の受賞者の一人として選ばれていたらしい。
コミティアは創作オンリーの同人誌即売会で、何気に自分も昔参加した事があったりしたので懐かしかった。


この他にもジョジョとかエヴァとか色々あったのだが、結構部分的に撮影禁止で撮れなかった。
しかし、仕切りの無いレイアウトが功を奏してか、結構スムーズに見て回れてなかなか快適な時間を過ごせてしまったのは予想外だった。
また、今回も「読みたい」「見たい」と思える作品にも出会え、来て良かったなメディア芸術祭受賞作品展であった。
(今回も電車なので走行距離はゼロです)

ワンダーフェスティバル2014[冬]


今日は千葉の幕張メッセで開催された「ワンダーフェスティバル2014[冬]」に行って来た。



昨年夏のワンフェスは群馬にラリーを見に行っていたので、訪れるのは一年ぶりだ。
しかし、今回の開催は数年振りの大雪の翌日となってしまった為、道路も電車も大混乱。
車で行くのはあまりにも無理そうな為、なんとか電車で行ったのだが着いたのは何と2時過ぎになってしまった。
会場も例年に比べて人も少なく、何となくいつもと違う雰囲気だ。



早速企業ブースへ。
いきなり目に入ったのは、巨大なうーさーと島風連装砲ちゃんのツーショット。
しかも背後には更に巨大な連装砲ちゃんまで。
今回のワンフェスは「艦これ」がトップトレンドなのを確信させられる情景だった。



ラインバレルの人が描いている「ULTRAMAN」のパネルが一際目立つヒーローズのブース。
毎回目立つプロモーションをしていて、結構楽しみにしている。
裏には「マジェスティックプリンス」のレッドファイブの商品化を宣伝したブースがあったが、なかなか良い出来だった。



ブレイクブレイドのデルフィング。
何気に好きだった、ブレイクブレイド
映画版は全部見ていて、あの悲壮なストーリーと鉄の重さと硬さをがビシビシ伝わってくる戦闘シーンは非常に見応えがあった。
4月からは映画版を再編集してTV放映されるらしいが、そうすると続編の可能性も出てくるのであろうか。



ちょっと気になった商品化の告知。
今期の新番組で一番のお気に入りの「ウィッチクラフトワークス」と「スペースダンディ」のキャラクターを使ったアイテムだ。
QTなんか、あのダサ・ナイスな感じがちょっとオサレで、是非床の間に飾ってみたくなる。



こんなのもあった。コブラのサイコガン。
冴えない中年のおじさんなら是非購入して、深夜そっと装着してみたくなる商品だ。



ホール間を移動しようとした時、ふと見ると謎の巨大オブジェが。
写真を撮っていると何のアナウンスも無しに人が乗り込んで、いきなりエンジンかけて動き出した!
なんと、二足歩行のロボットだったのか!
(榊原機械の「ランドウォーカー」というそうだ)
逆光の中、積もった雪を背後にゲシゲシ動くロボは結構幻想的だった。


その後、ざっと見たので混まない内に帰り始めたのだが、京葉線が復帰していたので乗ってみると凄い混雑で思いっきり後悔する。
結局、来た時よりも時間がかかってしまいくたくたになってしまった。
1年振りだったが、雪のお陰である意味いつも以上に印象に残るワンフェスであった。
(本日は電車なので走行距離はゼロです)