野口哲哉の武者分類図鑑


今日は練馬区立美術館で開催中の企画展「野口哲哉展 ―野口哲哉の武者分類図鑑―」を見てきた。



いきなり「野口哲哉って誰よ?」と思われるかもしれないが、実は自分もつい最近まで知らなかった人だ。
まだ30代で、プラスチック等の現代的素材を使っていかにもそれっぽい鎧武者を造形し、独特な世界観を構築している美術家さんなのだそうだ。
先日、佐野美術館で開催された「戦国アバンギャルド」に行った時にチラシを貰い、羽が生えたり、頭にタケコプターの付いた鎧武者の人形を見て「これはっ?!」と思ったのが切っ掛けで、ついつい見に来てしまった訳である。
会場である練馬区立美術館には昼過ぎに到着したのだが、向かう途中の道路には野口哲哉展を宣伝するタペストリーが何カ所もあって、以外に力入れているなあ練馬区と思ったりした。



早速、入場する。
結構キテレツな展示内容なので人少ないかなと思っていたのだが、そんなことは無く、アベックとか年配の方の団体とか随分人が来ていて正直スマンかったと反省させられた。
ちなみに写真はNGなので、レポートはここまでだ。



展示内容は怪しい鎧武者の人形を始め、まるで古文書に描かれていたかのような嘘の伝記絵巻など、野口氏のユーモアと独特のセンスを思う存分注ぎ込んだ、非常に楽しい作品で満たされていた。
どれも何の前知識も無しにいきなり見せられたら、「こんな鎧兜もあったのか!」とマジで信じてしまいそうな説得力ありまくりで眉唾な代物のオンパレードなのだ。
あと、絵も非常に上手くて、ちょっとしたスケッチの線とかも凄い繊細で興味深かった。



これは背中に花火の大筒を背負って、その推進力で空を飛んで攻め込んだというロケット武者の人形。
表情とかエグくて思わず笑ってしまうが、本当に良く出来ている。
他にも猫用の鎧とか、シャネルの紋章の入った鎧とか、良くこんなの思いつくなと感心させられる作品の数々に、気が付けば3時間近く見入ってしまった。
世の中、こんな人もいるんだなあと感心させられて、来て良かったな野口哲哉展であった。


帰ってからは「ウィッチクラフトワークス」をオンエアで見て、日曜の夜を終える。
何気に未確認と並んで、今期最強のお気に入り作品だ。冷水由紀絵の名は心に刻もうと思う。
9日の走行距離 98.4キロ、聴いた曲数 60曲。