2014年理化学研究所一般公開


今日は今話題の「理化学研究所」の一般公開を見に行ってきた。



独立行政法人理化学研究所は、埼玉県の和光市に本部を置く国内唯一の自然科学系総合研究所だ。
今までは知る人ぞ知る施設だったのだが、小保方晴子ユニットリーダーによる「STAP細胞」論文の疑惑事件で一挙に有名になり、かく言う自分もちょっと気になっていた。
すると、毎年の科学技術週間ではここも一般公開をしているというので「これは行くしか無い」と思い、今年はJAXAに行かずにこちらを見に行く事にした訳である。


当日はのんびりと出発し、現地には11時頃に到着。
来るまでは大勢のマスコミや野次馬が「晴子はドコだ〜!」って感じで賑わっているのだろうと思っていたが、そんな事は無くて意外と普通だった。
あと、来てから知ったのだが、此処ってば陸自の広報センターのすぐ近くじゃん。
今まで何回も前を通っていたのに気付かなかったよ。



まだ昼前なので取り敢えず周囲をぐるっと歩いてみたら、あまりにも広くて気が付いたらお昼を過ぎていた。
そこで所内の食堂(メチャ混みだった)で昼食を済まし、その後は展示事務棟や記念資料室などを見て廻る。



次に向かったのは今回のメイン、「STAP細胞論文コーナー」がある仁科記念ホール。
流石に此処は興味を持った人々で溢れていて、結構混んでいた。
その辺のオジサンの意味不明な質問なんかにも所員の人達が丁寧に答えていて、人ごとながら大変だなあと感じ入ってしまった。



仁科記念棟を出ると、やばいマークの付いた壁に「113番元素発見の場所」という垂れ幕が。
なんと、これまで確認されている元素よりさらに重い、113番元素の発見に成功した場所なのらしい。
建物の中には発見に貢献した主任研究員さんのパネルもあって、皆さん一緒に記念写真を撮っていた。



次に向かったのは「RIBF棟」。
RIBFとは、「アール アイ ビーム ファクトリー」のことで、なんと此処には世界最強のビーム強度を誇る超伝導リングサイクロトロンというのがあるらしい。



なんか色々とヤバイらしく、入る前に承諾確認書に署名させられたりした後、暫く並んでようやく入場する。
入るなり、どどーんと目の前に現れた巨大な鉄の塊に圧倒される。
これが超伝導リングサイクロトロンなのか!



SF的なシチュエーションに興奮して写真を撮りまくる自分。
こんなのは筑波のJAXAで重力チャンバーを見た時以来だ。
ちなみにこのサイクロトロンは重量は8300トンで、東京タワーの約2倍の重さとのこと。
この建物の中には、これも含めて大小4つのリングサイクロトロンがあったりするというから驚きだ。



中庭には昔使っていた「160cmサイクロトロン」というのが展示してあった。
これでも充分でかい。



この他にもスパコンとか、各種研究成果の発表とか、流石は日本の自然科学研究の総本山だけあって、ともかく色々あって一日ではとても全部は見て回れない程であった。
STAP細胞の件は色々と残念ではあるが、これがきっかけで理研の活動内容を深く知る事が出来て、更に超伝導リングサイクロトロンもこの目で見る事が出来たのは正に僥倖と言える。
是非来年も見に来ようと密かに誓い、もう遅いので帰路に着くのであった。
本日の走行距離 98.8キロ、聴いた曲数 23曲。