円谷英二 特撮の軌跡展


4月最初の週末である今日は、新宿高島屋で開催中の企画展「円谷英二 特撮の軌跡展」を見に行ってきた。



最近は定期的に実施されている円谷プロの特撮関連の企画展だが、今回は「特撮の神様」と言われる円谷英二氏にスポットを当てたテーマで、その名も「特撮の軌跡展」として開催されるらしい。
先日横浜で開催された「特撮番組の50年展」に行ったばかりだが、特撮スキーなので今回もついつい来てしまった。
休日で多くの人で賑わう新宿駅には昼過ぎに到着し、早速高島屋に向かう。
開催後初めての週末とあって、会場は非常に賑わっていた。



入る前に、気が付くと物販コーナーの一角に人だかりが出来ていたので覗き込む。
なんと、純金製のウルトラマンカネゴンの像が展示してあるのだ。



「おー、純金」などと気楽に見ていると、どうやら販売しているらしく価格が書いてある。
なんとっ、いっせんまんえん!
一千万円かよ!
流石は光の星からの使者、まじぱねぇっす。
なんか、入る前から既に打ちのめされてしまった。



しかし、場内は純金ウルトラマンインパクトに負けじ劣らずの充実した内容だった。
やはり写真撮影は御法度だったので簡単に説明すると、「ウルトラQ」「ウルトラマン」等、初期の特撮番組で取り入れられた数々の特撮の技法を、各作品の当該シーンのPVを写しながら解説するというものだった。
雪の代わりに塩を使ったり、実物の数倍のセットを作って縮小感を出したりと、考えつく限りの数々のアイディアを実践して現実にはありえない映像を作り出していく過程は、非常に興味深かった。
そして圧巻はウルトラマン第19話の国立競技場セットを再現した大ジオラマで、ともかくでかくて見ていてクラクラしてしまった。



唯一の撮影コーナーにはこんなのが。
ウルトラマンと並んで写真を撮り…。



写真を横にすれば、何とウルトラマンとのランデブー飛行に早変わり。
しかし、百貨店イベントなのでもっと子供向きなのを覚悟していたが、今回は大人も充分楽しめる内容で来て良かったな特撮の軌跡展だった。



高島屋を後にして、折角なので新宿住友ビルの48階にある「平和祈念展示史料館」に立ち寄ってみる。
仕事で都庁に行く度にバスのアナウンスで宣伝していて、一度行きたいと思っていたのだ。



ここは総務省の委託で運営されている戦争体験者、特に戦後の引揚者や抑留者にスポットを当てて資料などを展示している史料館だ。
ちなみに入場は無料。(でも写真はNG)
先頃リニューアルされ、より内容が充実したとの事だ。



各分野とも豊富な資料と丁寧な展示で感心させられたのだが、その中でもシベリア抑留に関する展示は凄まじさも一塩であった。
前に行った舞鶴引揚記念館も凄まじかったが、こちらはそれ以上であった。
気が付けばあっという間に2時間以上が過ぎていた。



帰りがけ、受付で無料配布の小冊子を頂いた。
満州からの引揚げとシベリア抑留を題材にしたコミックスを収めた物で、こんどじっくり読ませて貰おうと思う。
こうして特撮の軌跡展では円谷プロの特撮技法の数々をこの目で見て、平和祈念展示史料館もじっくりと見物し、4月の始めから非常に濃い内容の一日を過ごす事が出来たのであった。
(電車なので走行距離はゼロです)