中国遠征その3 広兼邸・横溝正史疎開宅


遠征3日目の今日は、岡山県高梁市八つ墓村…、もとい「広兼邸」を始め、倉敷美観地区とかに行って来た。
ちなみに今日はブログを本格的に始めてから4年目の記念すべき日でもある。



昨日で広島での目的を達成し、今日からはいよいよ岡山に突入だ。
自分的に岡山と言えば天地無用! 魎皇鬼 横溝正史の「金田一耕助シリーズ」の舞台。
先日の熱海訪問時に某施設で見た金田一耕助マネキンがきっかけで、岡山に来たら是非関連地に行こうと思っていたのである。
ところが、肝心の横溝正史関連の展示がある倉敷の「真備ふるさと歴史館」は正月休み。
なので、「八つ墓村」のロケ地で知られる高梁の「広兼邸」に行ってみることに。
山奥なので積雪が心配だったが大丈夫らしいので、福山訪問を昨日中に済まして訪れる事にしたのだ。


当日は8時に尾道を立ち、山陽道を下りた後は思いっきりドライビングを楽しむ。
天気も良く快適で、岡山の田舎道は非常に快適だった。



広兼邸は、江戸後期に銅山とローハ製造で財を成した庄屋の広兼元治が建てた邸宅だそうだ。
二階建ての母屋を始め、土蔵三棟、楼門、長屋に、庭園には水琴窟と、当時の富豪振りを伺わせる造りが見処とのこと。
現在では岡山県に寄贈され、「吹屋ふるさと村」の施設として一般公開もされており、こうして自分なんかも見学することが出来るのだ。
広兼邸を紹介したホームページ


山道を走ること数十分。
いきなり開けた場所に出てきたかと思うと、目の前に目的地の「広兼邸」が現れた。
こんな山奥に、まるで城のような建物がどどーんとある姿はなかなか神秘的で、ちょっと感動してしまった。



正月で朝一なので、どうやら自分が一番乗りだ。
早速入り口である楼門に向かうと、「八つ墓村」のあのシーンと同じ風景がどどーんと!
当たり前だが、これは凄い!



楼門をくぐって、早速敷地内に。
外観のインパクトとは裏腹に、母屋とかは意外と普通だった。



保存の関係で中には上がれなかったが、どの部屋も扉が開放されていて、客間とか台所とか自由に見られるようになっていた。
部屋の中を眺めながら、暫し冬をこの屋敷で過ごしている自分を想像したりとかしてみる。
ちょっと遠かったが来て良かったな広兼邸であった。



結局、午前中一杯を広兼邸に費やし、昼からはいよいよ倉敷へ。
途中、横溝正史が戦中に疎開していた邸宅にも立ち寄ってみたが、やはり正月休みだった。
次回はふるさと歴史館も含め、是非とも金田一耕助ツアーを実現したい物である。