中国遠征その2 パート2 福山自動車時計博物館・尾道城・他


たまゆら」の町・竹原市を後にして、午後からは福山市の「福山城」や「福山自動車時計博物館」を始め、尾道市の「尾道城」など結構色々と廻って来た。



本来なら福山は明日行く予定だったのだが、もう一カ所立ち寄りたい所が増えた為、今日のうちに来ることに。
昼食を市内で済ませた後ちょっと時間があったので、折角だかららウォーキングを兼ねて福山城をぐるっと回ってみた。



福山城天守閣こそ戦後の復元建築だが(中は博物館になっている)、重要文化財の伏見櫓(写真上)や、城には珍しい鐘撞き堂のある「鐘櫓」(写真下)なんかがあって、結構見入ってしまった。



福山城を後にして、いよいよお目当ての「福山自動車時計博物館」に。
本館は時計台の付いたいかにもな建物だった。



早速入ると、ずらーっと並ぶ多数のアンティークな時計にいきなり圧倒される。
さらに入り口にはなぜかオバマ大統領が!



この博物館は、地元の企業経営者で自動車愛好家でもある能宗孝氏らによって1989年に開館したとのこと。
福山自動車時計博物館のホームページ
館内には氏らがコレクションした多数の時計と車を始め、様々な蝋人形や飛行機なんかも展示されている。
キャッチフレーズは「乗って、見て、触れて、写真も撮れる体験博物館」で、写真撮影がOKなのはもちろん、殆どの展示車輌には乗ってしまう事も出来るというのだ!
車好きで色々な自動車博物館に行っている自分だが、こんな博物館は初めての経験だ。
元旦で空いていたのも幸いし、気が付くと夢中になってともかく色々と乗りまくってしまった。



車だけじゃ無くて豪華な馬車も!
興奮していた為、何故か乗客じゃなく御者として記念写真を撮ってしまっていた。



ミリタリーな車輌も何台かあった。
上はマッカーサーの蝋人形が真ん前にあって判りにくいが、旧軍の「九七式側車付自動二輪車」(サイドカーのくろがね号)で、下はお馴染み米軍のウィリスジープだ。
ジープの隣にいるのは吉田茂だったりする)



館内を見て回った後は、屋外展示されている車輌を見て廻る。
こちらは殆どが各処から持ってこられたレストア待ちの貴重な車輌で、米軍のカーゴトラックなんかもあった。



気が付けばあっという間に2時間近く経っており、次の訪問地に向かう為に福山自動車時計博物館を後にする。
正月早々貴重な車に乗りまくり、写真も撮りまくって至福の時間を過ごすことが出来た。
ありがとうっ、福山自動車時計博物館



福山を後にして、少し引き返す形になるが今夜の宿である尾道へ向かう。
(写真は観光ポスターとかでお馴染みのあの場所だ)



尾道は例の「男たちの大和」のロケセット見物に訪れた時以来だ。
観光は勿論だが、今回は是非一度見ておきたいと思っていた物件があった為訪れた訳である。
それは駅の向こうにそびえる山の上にひっそりと建つ謎の城、「尾道城」だ。



尾道城は、実は地元の商工会によって建てられた「全国城の博物館尾道城」という博物館なのだそうだ。
1964年にオープンしたが、1990年に閉鎖され現在は廃墟になっているらしい。
早速城を目指して歩き出すが、尾道特有の急坂が続き、一緒に歩いていた観光客らがハアハア言って次々と脱落していく。
そんな中ひたすら坂を登っていくと遂に目指す尾道城が見えてきた。



傾き始めた陽に照らされたその姿はなかなか美しかった。
近くで見ると痛んだ外装に蔦が絡んでいたりして何とも言えない迫力だ。
地元では「景観を汚す」とあまり評判も良くないそうだが、これはこれで凄いと思う。



磁石をイメージした意味不明な入り口がもの悲しさを倍増させる。
一瞬「誰かいる!」と思ったら、戦国時代の格好をしたマネキンで、これが何とも不気味だった。



その後は「古寺めぐり」のコースを歩いて廻り、「かみちゅ」のゆりえ様の神社として知られる御袖天満宮に初詣して元旦の一日を終えるのであった。
たまゆら」の舞台でのんびりし、福山では貴重な車に乗りまくり、尾道城も見てゆりえ様に初詣してと、正月早々アクティブに動いてしまい手術の傷跡がちょっと心配な一日であった。
本日の走行距離 125.8キロ、聞いた曲数 37曲。