石ノ森萬画館・長井勝一漫画美術館・他


松島を後にして、昼食を済ました後は石巻市に移動して、あの石ノ森章太郎氏の記念館である「石ノ森萬画館」に向かった。



石ノ森漫画館は、漫画家の故石ノ森章太郎氏の原画などを所蔵、展示するミュージアムだ。
2001年にオープンしたが、2011年の東日本大震災の影響で休館してしまい、翌2012年の11月に再開している。
ちなみに冒頭の写真が萬画館の建物なのだが宇宙船をモチーフとしたデザインとの事で、結構イカした造形だ。
しかし施設のある「マンガッタン」は、シンボルの自由の女神像が破壊されたままになっていたり、隣の建物も未だに修復中と予想以上に厳しい状況だった。



入場料800円を払って早速入場。
夏休み期間中でしかもお盆なので、家族連れや年配の方など実に多くの人が訪れていた。
エントランスやお土産コーナーも大混雑である。



なんと、壁に穴が…。
漫画館らしい、なかなか楽しいオブジェだ。



次にいよいよ企画展示室に向かうも、ここからは写真撮影禁止なのでレポートはここまでだ。
ちなみに企画展では「サイボーグ009」の特別展を実施していたのだが、それ以外は石ノ森氏の原画や作品の紹介は実にあっさりしていて、逆に子供向けのアトラクションに力が入っているようだった。
資料的な物は登米市の「石ノ森章太郎ふるさと記念館」の方が力が入っているとの事なので、いつかそっちも行ってみたいと思う。



そろそろ次の目的地へと記念館を出ると、建物の前に人だかりが。
時報と共に登場するオブジェを見るためらしい。
折角なので自分も見物していると、メロディーと共にハッチが開いて白い龍に乗った様々な石ノ森キャラ達が登場。
なかなか“らしい”演出で最期まで楽しませて貰った。



萬画館を後にして、折角松島に来たのだから航空自衛隊松島基地にも寄って見た。
休みなので何も飛んではいないが、周囲の雰囲気とかが確認出来ただけでも収穫だった。
いつかはここの航空祭も訪れてみたいと思う。



その後、本日最後の立ち寄り地である塩竃市の生涯学習センター内にある「長井勝一漫画美術館」に向かう。
長井勝一漫画美術館のホームページ
長井勝一って誰よ?って思われるので説明すると、あの「カムイ伝」の掲載されていた「ガロ」の初代編集長だった人だ。
この美術館には、塩竃出身の長井氏により寄贈された当時の貴重な資料の数々が展示されているのだ。



自分的には「ガロ」というより、やはり白土三平氏の「カムイ伝」のインパクトがでかい。
前にも書いたが、ともかくトラウマな漫画なのだ。
館内には白土氏を始め、水木しげる氏とか、永島慎二氏の原画なんかも見られるようになっていて、遙々ここまで来た甲斐のある充実した展示内容だった。



圧巻なのが、創刊号からの「ガロ」の表紙ギャラリー。
最初の方は殆ど白土氏の手による物なのだが、ともかく凄い存在感だ。
うーむ、これは凄い。ともかく来て良かった。
と言う訳で、初日から松島とか、石ノ森章太郎とか、白土三平とか、滅茶苦茶内容の濃い仙台遠征なのであった。
昨日の走行距離 406.6キロ、聞いた曲数 93曲。
本日の走行距離 136キロ、聞いた曲数 51曲。