平成25年度東京消防庁消防技術安全所一般公開


今日は渋谷区幡ヶ谷にある東京消防庁の「消防技術安全所」の一般公開に行って来た。



消防技術安全所は災害現場における消防隊員の安全確保と、効果的な消防活動を行う為の技術改良を支援する為の施設だ。
先日、仕事で東京消防庁に行った折りこの催しが行われる事を知り、今回ついつい来てしまった訳である。
場所が場所なだけに、今回は電車を使用して現地に向かい、昼過ぎには到着。
午前中は持っていた天気も、着いた途端小雨が降り始めてしまい、そのせいか来場者もまばらであった。



屋内の各種展示の見物もそこそこに、小雨も気にせずに屋外の消防車両展示を見に行く。
実はすぐ隣に第三消防方面の消防救助機動部隊ハイパーレスキュー)の本部もあるので、普段は見る事の出来ない特殊車両も色々展示されているのだ。
先日配備されたばかりの新型特殊災害対策車もあって、なかなか興奮させられた。



午後からはハイパーレスキューの隊員さん達による救助・救出の訓練展示が披露される。
雨天中止と聞いていたが、なんとか実施してくれたのでとても有り難かった。



展示内容は、放射性廃棄物を輸送中の車が事故を起こし、周囲に放射性物資が撒き散らされた状況から要救助者を保護するという内容だった。
汚染された状況の中、まずは先程の新型特殊災害対策車から偵察ロボが出動する。
サンダーバードみたいで凄い格好良く、ちょっと感動してしまった。



その後は防護服に身を包んだ隊員さん達が要救助者を確保し、無事任務は終了する。
原発事故のせいですっかり放射能と隣り合わせとなってしまった昨今だが、このように日々我々の安全の為に備えをしてくれている人達がいるのは頼もしい限りである。



訓練展示の後は、オレンジの人達によるロープ渡りやリベリングなんかも披露された。
習志野陸自隊員みたいに「レンジャー!」とか叫びながらやるのかと思ったが、静かに粛々と実施していて予想外だった。



最後は火災実験の展示を見る。
服とか木屑とかベニヤ板とか並べて、火事の時はどれが一番先に燃えるかを検証するのだが、燃えやすさと無関係に輻射熱を一番受けた物から燃え始めるという結果には驚かされた。
あと、ずっと炎を見ていたら結構日焼けしてしまった。


その後、家を出る時はそれ程でも無かったのに、気が付けば半端ない寒さに早々に屋内に非難する。
屋内の公開展示をのんびりと見て、4時前には帰路に着いた。
雨も降ってとても寒い1日であったが、ハイパーレスキューの特殊車両や訓練展示も見れて、とても充実した1日であった。