アトムが飛んだ日・永遠の少女マンガ展


3連休最終日の今日は、東京都練馬区石神井公園ふるさと文化館で開催中の企画展「鉄腕アトム放送50周年記念 アトムが飛んだ日」と、同・江東区の森下文化センターで開催中の「永遠の少女マンガ展」に行って来た。



鉄腕アトム」は手塚治虫原作のコミックで、アニメ化も何度もされたあまりにも有名な作品だ。
最近、ネットの各処で改めて手塚治虫氏の偉大さを痛感させるエピソードの数々を見ていた折り、以前も行った石神井公園ふるさと文化館でアトムと氏の企画展を開催中と知り、「これは行くしか無い」と思い立ちついつい来てしまった訳である。



文化館には昼過ぎに到着し、早速入場料300円を払って中に入る。
中は撮影禁止であったので、簡単に説明すると「鉄腕アトム」の手塚氏による漫画原稿を始め、アニメの絵コンテ、セル画など貴重な資料の数々が展示されていた。
しかしこうして見ると改めて驚かされるのが、手塚氏の洗練されたタッチ。
何せ、下書きの鉛筆画でもう既に絵として出来上がっているのだ。
しかも劇画中心だったあの時代で、今でも通ずる線の少ないシンプルながらも躍動感のある造形はもう驚くばかり。
短時間ながらも、なかなか至福の時間を過ごさせて貰った。



石神井公園を後にして、次に「のらくろ館」でお馴染みの森下文化センターに向かう。
こちらでは「永遠の少女マンガ展」というのがやっていて、今日がその最終日なのだ。
何故、少女漫画なのかというと、実はあの「はみだしっ子」でお馴染み故・三原順の原画展もやっているというからなのだ。



実は三原順は、サイン本を持っている位夢中になった漫画家だ。
何気に10代の多感な頃に読んだ三原順作品の数々は衝撃的だった。
正直「はみだしっ子」の救いの無い終わり方は未だにトラウマだよ。
しかし、原画展では氏の遺作となった「ビリーの森ジョディの樹」ばかりで、自分の一番好きな「ムーン・ライティング」や「Sons」の原画はナッシングでちょっと残念だった。
氏の手によるD.D.の原画、見たかったのに。



会場内はもちろん撮影禁止だったが、白泉社花とゆめ編集部からの献花が飾ってあったので、これ位ならと写真に納める。
最終日のせいか、会場には多くのかつての乙女達が訪れており、そんな中に混じって自分もかつての情熱を想い出しながらささやかな時間を過ごしたのであった。
本日の走行距離 87.6キロ、聞いた曲数 29曲。