四国遠征その3 紫電改展示館・高知城・宇和島城


遠征3日目の今日は、四国に来た最大の目的である愛媛県南宇和郡にある「紫電改展示館」を始め、現存12天守の「高知城」「宇和島城」を訪れ、遠征中で最も濃い内容の1日となった。



昨夜は丸亀城を後にして一路高知市に向かう。
高知には高校の先輩がいて以前も何度か訪れていたのだか、実は高知城を見ていなかったのだ。
本当は昨日の内に高知城を見るつもりだったのだが、高知に着いたのは7時過ぎになってしまい、結局一夜明けた今日の朝に見る事になってしまった。



高知城坂本龍馬の出身である土佐藩のお城だ。
さらに本丸の建物が完全に残る唯一の城で、国の重要文化財に指定されている。
城内は高知公園として一般公開されており、本丸内以外は無料で見て回る事が出来るのだ。
前(バイクで)来た時も、この辺は浜さんと見て回ったりした。



9時を過ぎてやっと開館時間になり、いよいよ天守に入場。
天守は意外とこぢんまりとしていて可愛かった。
ちなみに入場料は天守と本丸御殿の両方で400円となっている。



城内は当時の木造の造りが思う存分楽しめるようになっており、城スキーには堪らない内容となっていた。
また、大河ドラマの「功名が辻」の舞台セットなんかも展示してあり、しかも写真撮影無礼講なので本能の赴くままに写真を撮り続けるのであった。



ホテルに車を停めたままなので、そろそろヤバイから戻る事にする。
本当は時間があれば坂本龍馬記念館とか、アンパンマンミュージアムなんかも見たかったんだけど。
まあでも、高知訪問数度目にしてやっと入場した高知城本丸内であったが、期待に違わない素晴らしいものでとても満足させられたのであった。



高知を後にして、いよいよ今回の遠征の大本命である「紫電改展示館」のある愛媛県南宇和郡に向かう。
しかし、思ったより遠くて、途中昼食を挟んで展示館のある「南レク馬瀬山公園」に着いたのは1時半になってしまった。
ちなみに空いていたので、展示館の直ぐ隣の駐車場に停める事が出来た。



紫電改」とは旧海軍が戦争末期に採用した川西の局地戦闘機だ。
もとは水上戦闘機の「強風」てあったが、フロートを外して「紫電」として戦闘機化され、さらに改良されたのがこの紫電二一型、通称「紫電改」なのだ。
現在は世界中で4機しか残存しておらず、日本ではこの「紫電改展示館」にある機体が唯一のものなのである。
紫電改展示館のホームページ

と言う訳で、はやる心を抑えながらいよいよ展示館に入場。
目の前に紫電改の勇姿がどどーんと広がる。
思わず感動が込み上げてくる。



ちなみにここの入館料は無料だ!
例の寒波の影響で、この日も天気良いのだが風が非常に強く、正月という事も相まって館内は非常に空いていた。
展示内容は機体本体以外にも、紫電改の歴史を紹介したパネルや、機体より外した各種のパーツ、さらにここの為に制作されたビデオの上映なども実施されており、とても充実した内容であった。



この機体は1979年に近くの海底から引き揚げられたもので、その時の模様を撮影した写真も展示されていた。
90度曲がったプロペラは高度な技術で不時着した時の名残なのだそうだ。
また、某アニメの宮藤芳佳軍曹のモデルで、さらに「未帰還の6機」で知られる武藤金義少尉達を紹介したコーナーも有り、思わず見入ってしまった。
何だかんだで1時間近くいてしまったが、遙々来た甲斐があったと思わせてくれた紫電改展示館であった。



南レク馬瀬山公園を後にして、本日最後の目的地である現存12天守宇和島城に向かった。



移動に予想以上に時間がかかった事に加え、紫電改でゆっくりしてしまったので宇和島城に着いたのは天守入場終了ギリギリの時間になってしまった。
郷土館とかは諦めて、早速天守に向かう。
丸亀城高知城と違って、結構石垣とか植物だらけだったのが印象的であった。



あと少しという所で、なんと土砂崩れで通行止め。
代わりの仮説階段がなんとも迫力あるもので、登るのに結構緊張させられた。



夕日が照らす中、いよいよ宇和島城天守に到着。
自分以外に女の子3人組がいて、「歴女か?」とおもったが、会話を聞いていると暇で行く所が無い地元の女子高生グループらしい。
しかも後からアベックが来たのだが、なんとお互い知り合いだったらしく「あけおめ〜」とか挨拶しながらも女子高生グループからの嫉妬オーラが半端なく、何か宇和島城どころでは無くなってしまったりした。

まあでもなんとか城内も見学出来て、取り敢えず本日の目的は無事達成する事が出来た。
本日の走行距離 307.9キロ、聞いた曲数 78曲。