松代城趾・真田邸・松代象山地下壕・他


遠征2日目。
今日はいよいよ「松代大本営」こと、松代象山地下壕を見に行くことに。



昨夜は長野のホテルで一泊し、今日は朝から早起きして松代方面に出発。
夜の内は結構雨が降っていたのだが、朝には止んでなんとか傘のいらない天気となっていた。
で、まずは川中島の合戦の舞台としても有名な松代城趾に向かう。
まだ朝早いのにお盆休みの為か、結構人が来ていた。



松代城」は元は「海津城」と呼ばれていたのだが、真田幸村のお兄さんである真田信之が入城した時に改称され今の名前になったそうだ。
昔、先輩達と来た時は石垣しかなかったのだが、平成14年に整備されたので太鼓門や北不明門なんかが出来ていて見違えていた。



次に「真田宝物館」に向かう。松代城趾の周りには真田関係の様々な施設が隣接していて、結構楽しめるのだ。
ちなみに宝物館は撮影禁止だったのが、先程の松代城の歴史や、近隣の遺構の解説なんかがされていて、これから見て回るのに良い情報収集になった。



続いて「真田邸」に。入り口の六文銭のれんが格好いい。
もともとは藩主の妻子が国元へ帰った時用の屋敷として建てられたとのことで、なかなか立派な佇まいだ。
こんな所でインターネットしながらのんびり出来たら幸せかもしれない。



最後は「文武学校」に。
ここは藩士の子弟の学問・武芸を修練する為の藩校として建てられたものだ。
中は文学所を中心に剣術所や弓術所、柔術所、槍術所などの各種施設が建ち並び、中に上がったりも出来る。
下の写真は槍術所だが、中に入るとタイムスリップしたような不思議な感覚にさせられる。



真田邸や文武学校の近所には古いお屋敷も何軒か残っており、そのうち幾つかは無料で公開している。
何気に目に入った「旧樋口家住宅」を覗いてみた。
広い畳部屋にどーんと鎧兜があって、なんか格好いい。なんかいいな、こういうの。



結構ゆっくりしてしまったが、いよいよ本日のメイン、象山地下壕へと。
途中、市の指定重要文化財の「旧松代藩鐘楼」にも立ち寄ってみるが、なんか囲ってあって側には近寄れなかった。



古い街並みや、小綺麗な小路を歩いて行くと、象山の麓にお目当ての地下壕入り口がどどーんと現れる。
何と入場は無料なのだ!
入り口でヘルメットを借りていよいよ地下壕の中へと。
結局今日も天気良くて外は猛暑であったのだが、地下壕の中はヒンヤリとしていてとても涼しかった。



さすがは大本営として造られた地下壕、広さが半端ない。
館山の赤山地下壕とか吉見百穴のとかも凄かったが、ここはそれらを遙かに上回る凄まじさだ。
見学出来るコースは往復で何と1キロで、途中でギブの人の為に各所に非情電話も設置してある。
ちなみに、中はシーンとしていて意外と人も少なかったので、iPodで音楽聞きながら散策したのは内緒だ。



折り返し地点には千羽鶴とかが添えてあった。
この地下壕の建設の為に犠牲になった人々へのせめてもの心遣いなのであろう。
こうして、ついに松代大本営を見ることが出来て、松代ツアー前半も無事終了したのであった。