足尾精錬所・足尾銅山観光・他


田中正造足尾銅山の史跡を巡る旅、2日目。
今日はいよいよ「足尾精錬所」を始めとする足尾銅山の史跡や、「足尾銅山観光」などの観光地を巡ることに。



昨夜は宇都宮に宿を取り、朝ものんびりした後、8時半に足尾を目指して出発。
混雑する日光を経由するルートを避け、古峰ヶ原街道を使ってひたすら愛車を走らせる。
空いているのはいいのだが、有名な「古峯神社」を過ぎたあたりからもの凄い峠道になって、久し振りに「イニシャルD」を堪能してしまった。
1時間半ほどで足尾に到着し、まずは「古河橋」と「龍蔵寺」に向かう。
古河橋は市の有形文化財なのだが、何となく儚げで病で死んでしまいそうな印象の名称だ。



古河橋に車を停めたまま、本山精錬所へ。
銅山は1973年に閉山されているが、その後は残った施設を使用して産廃のリサイクルとかが行われていたらしい。
本とかの写真で見た建物は殆ど撤去されていて、精錬所の大煙突だけがドドーンと目立っていた。



精錬所を後にして、「間藤水力発電所跡」「古河掛水倶楽部」と観覧する。
「古河掛水倶楽部」は足尾の迎賓館として明治32年に建てられた洋館で、国の有形文化財にもなっているそうだ。
何となく響きが「古河スク水倶楽部」に似ているが、似て非なるものだ。



かつての足尾線である「わたらせ渓谷鐵道」の足尾駅にも立ち寄る。
なんか、「鉄道むすめ」とかあるんですけど。



昼食を済ました後は、「足尾歴史館」に向かう。
ここはNPO法人によって運営されている足尾銅山の歴史を豊富な写真と資料で綴った資料館だ。
田中正造関係の資料館では「悪の象徴」かのような銅山だが、こちらでは足尾銅山が日本の近代国家づくりに大きく貢献してきた「光の部分」にスポットを当てて紹介しているのが興味深かった。



気が付くともう2時近くに。いよいよ今日の最重点スポット「足尾銅山観光」に向かう。
遠くからでも見える怪しい看板が目印だ。
近くには「世界遺産登録」を目指す垂れ幕も掲げてあり、なんか凄い気合いを感じた。



ここは廃坑を利用し、足尾銅山の姿を広く知って貰うためにオープンされた一大レジャーゾーンなのだ。
入場者達は、実際に坑夫達を銅山に連れって行ったトロッコ電車に乗って園内に入場するのである。



坑内には実際の抗夫達の作業シーンを再現したマネキンが各所に点在する。
ボタンを押すと会話や効果音まで流れて、なかなかエグい演出だ。



実際来るまでは余り人が来ていなくて、ガラガラなんだろうなーって思っていたのだが、現実は家族連れとか大勢来ていて結構賑わっていたのでビックリした。
流石は足尾銅山
今日も40度近い猛暑であったが、坑内は地下水が染み出して、暗くてヒンヤリしていて、外界のことを暫し忘れさせてくれる異空間であった。



足尾銅山観光を後にし、最後に「小滝抗口」に向かう。
流石にここは余り人も訪れず、ひっそりとしていた。



気が付けば4時近い。なので足尾を後にして再び古峰ヶ原街道を通って宇都宮に引き返す。
折角なので途中、古峯神社にも寄ってみた。
拝殿が萱葺きで、しかも横長の珍しいデザインなのが印象に残った。
もう終わりなので、巫女さんが掃除していた。
本日の走行距離 159.4キロ、聞いた曲数 65曲。