朝霧の巫女 7巻

朝霧の巫女 7 (ヤングキングコミックス)

朝霧の巫女 7 (ヤングキングコミックス)

ここの処引っ越しをきっかけにDIYに填ってしまい、週末というとホームセンターと家の往復で、すっかり遠征しなくなってしまった。
なので今週もネタが無いので、先日購入した宇河弘樹氏の「朝霧の巫女」7巻の感想などを書いてみる。


昔は結構コミックスを読んでいたのだが、今じゃすっかり離れてしまって漫画を買わなくなってしまった(まあ、漫画に限らず普通に小説とかもそうなのだが)。
そんな中で、この朝霧は成恵と共に未だに続きを買っている貴重な作品だ。
今回は敵である乱裁道宗の過去についての話も描かれており(なんと転生した楠木正成だったのだ!)、なかなか読み応えのある内容であった。


ちなみに今回の7巻、6巻が出たのが2009年の12月なので、年を2回跨いでの1年以上振りの発行だった。もっともその前の5巻との間は2年で、4巻と5巻の間に至っては4年近く間があった(原作は2007年にとっくに完結している)。
何でこんなに発行が遅いのかというと、噂では同作のアニメ化の際に随分酷い目に遭ったみたいで、作者が鬱病になってしまった為らしい。確かに5巻以降はなんかこう、ヤバイ感じの作風に変わったような気がする。今回の楠木正成のエピソードもほぼ書き下ろしらしいのだが、かなり鬼気迫るタッチで読んでるこっちも圧倒されてしまった。
あと、倉子さんが「流し雛」に黄泉に引き込まれてしまった花於ちゃんの姿を重ねて、泣きながら追いかけていく姿には心が震えてしまった。



ところでネットで知ったのだが、今回の7巻、作者の自虐的なネタがあるらしい。
これが単行本の体裁なのだが、カバーをめくると……



背表紙のタイトルが「終わコンの巫女」……。
余りにも多くの人に「まだやっていたんだ…」と言われ続けた作者の心の歪みが手に取るように判る。
でも、自分は最後まで読み続けますぜ、宇河さん。